来栖妃那編 《恭子って、ダレ?》

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泉田恭子。 泉田秘書の身内か。 たしかに。 ドレス姿も似合っていたし 着慣れていた感が充満していたし。 朝起きて改めて部屋を見た時 彼女のモノが一切なかっただけではなく 彼女がいた形跡がまったく見られなかった。 唯一残されていた痕跡が、あのメモだ。 あの時のメモ紙、まだ持ってる。 捨てられなかったし 捨ててしまえば夢だったんじゃないか。 そう不安になってしまいそうで。 「さて。そろそろ上がるか」 いい加減逆上せちまいそうだ。 久しぶりにチラッと見た彼女の横顔。 ほんの1秒あったかどうかだったけど。 今夜はいい夢が見られそうだ・・・・
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