島田恭子編 《長い1日》

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今の父の顧問弁護士は 佐伯先生から後輩に引き継がれている。 その方を待ってる時間も惜しいと言うことで 「千葉クン。俺が一緒に行こう」 鬼藤さんのお父さんが 離婚届にサインしてもらうために 連れて行かれた警察署に出向く 千葉さんに声をかけた。 2人を見送った父が 疲れたように息を吐くのを見て 「大丈夫?少し休めば?」 「ああ・・・。 お前は大丈夫だったか?」 心配そうに私を見る父に 「大丈夫。みんながついててくれた」 笑って応えた。 今夜は、もしものことを考えて 鬼藤さんが泊まることは聞いていた。 私を不安がらせないためなのか 夫人が襲ってくる恐れがあることは 私は知らなかった。 だけど・・・・ みんなに守ってもらえて 夫人に殺されずに助かった。
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