まぶしい?俺が…?知ってるよ、だっておれ(略

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ダブルデート場所は、お馴染みの電車で行けるショッピングモール。 おしゃれなカフェはもちろん、映画館、ゲームセンターもある、デートにはぴったり。 だけども、私の心はどんより。 Bさんは、定位置のごとく私の隣にいるし。 なにより、問題なのは今回初めて会った”さゆり先輩“のことだ。 容姿は派手ではないけど、華があって。 自信に満ち溢れた笑顔。 なにより、優しい人。 「ゆうちゃん、ゆうちゃんが行きたいところに行こう!」 「や、さゆり先輩に悪いです!」 「遠慮したらダメ!んじゃ、一緒に服見ようよ」 「おい、俺ら放置かよ(笑)」 「さゆりが独占するとBが拗ねるよー?」 「うるせぇよ」 「ゆうちゃん素直そうだもんー。(池先輩)が言ってた通り」 先輩が、素直って……? そんなプラス面に言ってくれてたとは……! 「Bがゆうちゃんの話ばっかりするからねー」 「うるせ。ね、ゆうちゃん、あのさ……」 それからは、Bさんとメインで洋服を見たり、雑貨を見たり。 それでも良かった。 だって、さゆりさんと先輩、二人を見ているのが辛かったから。 仲良さそうな二人と私には、見えない壁があるみたいで。 でも、それで良かった。 それは、池先輩がかなりのダメ男だということが判明したから。
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