まぶしい?俺が…?知ってるよ、だっておれ(略

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Bさんと出掛けることが増えた。 ということは、必然的に池先輩と会う機会も増えると言うことで。 「ね、ゆうちゃん。今日の俺、変じゃない?」 ほぼ会うたびにこう聞かれた。 最初はなんだろう……って思っていた。 取り巻きの女の子たちがいるときも、なんか感じていた違和感。 少しずつ、その正体がわかってきたんだ。 「ね、ゆうちゃんは何でBなの?」 Bさんと付き合うようになってから、頻繁に聞かれるようになった。 「え……。優しいですよ?」 「や、でもさー俺のほうがかっこいいよね?」 「見た目より、中身重視なんで。見た目は平均」 「ゆうさ、たまに毒吐くよね」 少しがっかりした様子のBとは反面に、池先輩はどこか納得できない様子だった。 そして、その夜。 池先輩からメールがきた。 文面白紙、不思議なメール。 ふと、気がつくと添付ファイルがあった。 添付ファイル、写メの中身は………… 先輩の自撮り。 俺、かっこいいだろ? 無言のアピールに、少しだけ恐怖さえ感じるほどだった。 何が怖いって、その写メは定期的に送りつけられるようになったのだ。 「ね……、池先輩ってさ」 あまりにしつこい。 毎回「かっこいいー!」を言うのにも疲れてきた。 むしろ、もう棒読みでしか返せない。 なので、友達であるBさんに相談することに。 「どした?」 「ナルシストなの?自分大好き人間だよね?!」 「いや。狂気じみてるナルシストだよ?」 さすがに、彼氏になったBさんに写メのことを伝えることはできず。 だってさ、嫌じゃない? 逆の立場だったら、彼女いるのに他の子が自撮り写メを毎日送りつけてくるんだよ?
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