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みどりのたくさんの森の奥。
そこにね
子ぐまのポウとヒヨドリのメッチが住んでいるんだって。
2匹はとってもなかよし。
だって
生まれた時から一緒だから。
「ポウ
またそんな所でボヤッとしてる
いったいぜんたい何をしてるの?」
「メッチもおいでよ
ここに居るとね
あそこに見えるピンクのお花が香って来るんだ」
ふかふかのクローバー畑の真ん中で
ちょこんと座った子ぐまのポウは
大きな鼻をひくひくと動かした。
メッチもポウの大きな頭に止まった。
「あの花のことかい」
「そうだよ ほら とってもいいにおい」
うんと遠くのまた遠く。
森の木々の間に見えた。
三角屋根の小さなおうち。
そこに、大きな木があってピンクのお花をつけている。
「なあに あんなのが好きなの」
メッチはちゅん、とつまらなそうに飛んでった。
ポウはがっかり。
「メッチはお花 嫌いかな
小さくてメッチみたいに可愛いのに」
ぽよんとしたおなかを見つめ、ポウは考えた。
そして
いい事を思いついた。
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