新たなスタート★

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ニヤニヤしてくる宏樹に声をかける。 「宏樹~、早く部室入ろーぜ」 「は~い(笑)」 ・・にしても、どんだけの人数が居るんだ?部室の扉が見えないって。 「これは、ウゼーな‥‥」 「ね~、野球部の方が入れね~じゃん!ちゃんと避けてやってくんない?」 ん?誰の声だ? 俺と宏樹は、何だ?って視線を合わせた。 「葵先輩と宏樹先輩だ~///」 ゲッ・・ 池田心を囲んでた女子の注目が、俺達に向いて背筋がゾッとする。 「「 こんにちは~♪ 」」 しかも、声までかけられるとか最悪。 はぁ~。隣の宏樹はニコニコ手を振って挨拶してるし。 「葵、ほらっ」 チッ。 宏樹から催促されたから、仕方なく俺も女子の軍団に返事をする。 「こんにちは」 「「「 キャーーー///// 」」」 うるせ~な・・・。 女子の黄色い声だけは好きになれね~。 「葵、大人気~♪そんなイケメンなのに‥‥勿体ね~よな(笑)」 「お前も大概イケメンだろうが」 何とか部室の扉までたどり着いた。 早く中に入ろうとノブに手をかけ様とした時に、後ろから声をかけられた。 「先輩!ご迷惑をおかけしました」 は?慌てて振り返って、一瞬息が止まった。
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