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カキーン……カキーン……カキーン
「はぁ、はぁ・・」
おいおい、どんだけ打ってくんだよキャプテン。
さすがの俺もクタクタなんっすけど。
「なーに?へばってんのかぁ?!余裕なんだろ~葵ちゃ~ん!」
「寝言は寝て言うもんっすよキャプテン(笑)こんなん全然余裕~!」
「ムカつくくらい生意気なのがお前の良いところだよホントに。よし、今日はここ迄だー。1年はグラウンドならして道具片しとくように」
「「ういーーっす」」
「宏樹!お前は葵を部室まで連れて行ってやれ」
「了解っす」
先輩らが部室へと帰って行く中、宏樹が近づいて来た。
「生意気な葵ちゃん♪優しい宏樹君がおんぶしてやりましょうか~?」
グラウンドに仰向けで寝転がっていた俺をおちょくってきやがる宏樹。
「キモい。ふざけんなっ。はぁー、マジでしごかれたわぁ。さすがにキチー!宏樹おんぶはしなくていいから起こして」
右手を宏樹に伸ばして起こしてってしてみる俺。
「お前こそ甘えんなよっ、キモいから(笑)」
クククッ。
何だかんだ言って起こしてくれる宏樹は、本当に俺に甘いっつーの。
「「腹へった~。」」
∵(´・ω・`)ぶはっ
見事にハモる自分らにお互い吹き出した。
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