カミングアウト

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真っ直ぐに俺の目を見て、兄ちゃんは質問をしてくれる。 まずは1つ目。 「葵、1回も女を好きになった事ねーの?」 「記憶にねーから無いと思う」 2つ目。 「んじゃ、1人で抜く時のおかずは?」 「/////」 「兄ちゃんに照れるな(笑)言ってみなっ」 恥ずかしすぎる質問に俯く。 「葵~、大事な質問なんだぞ~」 「うーー///俺は、俺はね・・・」 「うん」 フー。1度息を吐き出してと――。 「誰かが俺のを触ってくれてるんだ~とか、んな事考えてやってる////」 「あ~ね‥‥。それだったら、女の体とか関係ねーもんな。じゃ、これ1番大事な質問な?」 最後の質問。 「葵は男が好きか?」 「お、男?!考えた事なかった///」 「今考えてみろ。何か思い当たる所とかないか?」 男・・男・・・ 何か思い当たる事・・・ あるかも///// 「ん?あるんだな?話してみー」 「男が俺に触ってくるの嫌じゃね~。ドキドキした事もある」 「葵、よく聞け。お前は女より男が好きなんじゃないかな。それは、変じゃね~よ。だから、兄ちゃんは気持ち悪いとかも言わね~。ただ、辛い現実もこれから色々とあるかもしれない。そんな時は、いつでも兄ちゃんに相談しろ?絶対に見方してやるし、守ってやるから。安心して恋してみろ」 兄ちゃん・・。 俺兄ちゃんの弟で良かった。
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