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俺の部屋へと場所を移動した後。
宏樹は、いつもの定位置のベットに座る。緊張しながら、床に正座して向かい合ってみた。
「つーか、何で正座?(笑)」
軽く突っ込まれながらも、どう切り出すか考えてる俺はモジモジ―――。
「まぁいいや(笑)で、話しって何?」
「俺達幼馴染みだよな?」
「んだ?急に?そうだろ!普通にっ」
「ハハッ、だよな~(笑)」
「そんなに言いにくいのかよ?」
・・・言いにくい・・それより恥ずかしい気持ちの方が勝つんだよ///
でも、兄ちゃんにも言えたんだ!
今更言えないはないよな?
ぎゅっと膝に置いてあった拳を、静かに握って切り出した。
「宏樹、実は俺・・・・・男が好きなんだ!!!」
「・・・・・・・・・は?」
「いやいや。は?じゃなくて!言葉のまんまだけど」
「ちょ、ちょっと待て!つまり、葵は女じゃなくて男が好きって事か?」
「///うん」
ヴーーー。少し唸りながら、宏樹が前髪をグシャグシャとしている。
話した事は失敗だった・・そう、落ち込みかけた時。
「いつから?」
「え?」
「だから、いつから、そうだったの?」
突然の質問に動揺しながらも
「今日から」そう答えた。
「はい?!今日からって意味が分かんね~(笑)」
「///だって、さっき気づいたんだから仕方ねーだろ!」
「和さんと何か話してて自覚したって感じか?」
「何?!宏樹見てたのか?」
「ハァア?!見てるわけねーだろうが!」
「見てないのに分かるとか、宏樹お前実はエスパーだったんだなっΣ(`Д´ )今までで隠してたとか水くさい奴!」
「どんだけアホだよ(笑)んな訳もねーから。もうさぁ、葵だったら何でもアリな気がするわ‥‥ゲイでもお馴染み止めないから安心して(笑)」
「本当か?気持ち悪くない?」
「う~ん。葵だから気持ち悪いって思わないのかもな。身近で初めてだから驚きはしたけど(笑)」
「宏樹~・゜・(つД`)・゜・」
「バカ!泣くなって!カミングアウトするのスゲー勇気がいったよな?でも、和さんや俺に話してくれてありがとな。」
「ふんふん(泣)俺こそ、こんな話しを聞いてくれて、ありがとう」
宏樹は、はいはい。って言いながら、俺が泣き止むまで背中を擦ってくれた。
自分の変化を否定しないでくれた2人が居てくれて、心底感謝してしまう。
世の中には、認められず苦しい思いを抱えてる人は沢山いるんだろうから。
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