雨上がりの約束

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幼馴染で親友の貴女が明日転校する。学校帰り、貴女に連れられ向かった先は昔二人でよく訪れた思い出の場所。 雨が静かに降ってる。寂しさで胸が押しつぶされそうだ。なにか、言わなきゃ。これで最後なんだから。足元には二人を隔てるように水溜りが広がっている。 その時。ポツポツと傘に当たっていた雨音が止み顔を上げれば雲の隙間から太陽が顔を覗かせていた。雲を追いやるように青空が広がっていく。その光景を見ていたら心を覆っていた雲が、すーっと消えてく感覚がした。「空晴れたね」と言いながら傘を畳む貴女。これが、最後。 ううん、最後じゃない。 私はジャンプすると同時に傘を投げ二人の間に広がる水溜りを飛び越えた。 A「ねぇ!離ればなれになったって私たちずっと親友だよ!」 B「…っ当たり前じゃん!」 A「うん!だからさ、貴女が困ってるときや悲しいときはこんなふうに飛んでくから!」 B「うん!私だって!」
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