そんなのは嘘だ!

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『夜道を一人で歩かない!』 『知らない人についていかない!』 『危ないと思ったら迷わず逃げる!』 たくさんの意見が飛び交う。 それを、一つ一つ黒板に書いていくマエダ先生。 午前の授業が終わる時には、前の黒板だけじゃなく、後ろの黒板までもが、びっしりとチョークの文字で埋まっていた。 「よし、なら、みんなは全部これを覚えているな?」 マエダ先生が教壇に立ち、僕らに聞いてきた。 返事はもちろん一つだけ。 「もちろんです!」 元気よく答えた僕らに、マエダ先生もにっこり笑う。 「よし!今日は午前中授業だから、これで解散! みんな、ちゃんと守るんだぞ!」 「は~い!」
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