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**** 嵐 ****
紡ぐ音は激しくて
叩かれ壊れていく心
ガラスの向こうは暗闇で
一筋の光さえ差し込まない
冷たい雨に心は壊れ
静かに深く墜ちていく
いつまで続くの冷たさは
やめてと哀願するけれど
唸りをさらに上げ怒り
緑の木々を倒してく
見慣れた風景どこいった
爪痕だけが残ってく
澄んだお空が懐かしく
机の中を捜索しても
そこにあるのは灰色で
空色えんぴつ出てこない
静かに息を吐きながら
鉛色の空 見上げたわ
ゴールドに光る稲妻が
私の心を振るわせた
雫が静かに頬走り
新たな想いが浮上する
こんな世界を飛び出して
新しき朝を捕まえに
私を愛してくれる朝
私を待ってるあの朝へ
†160616
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