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**** 雨こんこん ****
夜中に突然雨が降り
急に身体が強ばった
いつもの夜がどこかに行って
私がわたしでなくなった
ベッドに入って寝たふりしても
見えない悪魔は立ち去らない
身体がどんどん重たくなって
過去へと私を連れてった
唸りをさらに上げ怒り
木々なぎ倒したあの世界
満たされなかった記憶と共に
私の中から出てってよ
昨夜の雨はまだ止まず
とりどりの傘が行き交う中
突然 Darling 言い出した
洗車雨洒涙雨どっち好き
いきなり語る七夕伝説
それならそうね洗車雨よ
あなたの横で目覚めた朝は
雨音さえも心地よい
あれだけ怖いと思った音も
優しい音色に変わるの何故
あなたの声が私を包み
悲しい雨から守ってくれた
冷たい雨は去って行き
優しい雨があたる朝
†160616
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