雨があたる

4/4
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
**** 雨こんこん **** 夜中に突然雨が降り 急に身体が強ばった いつもの夜がどこかに行って 私がわたしでなくなった ベッドに入って寝たふりしても 見えない悪魔は立ち去らない 身体がどんどん重たくなって 過去へと私を連れてった 唸りをさらに上げ怒り 木々なぎ倒したあの世界 満たされなかった記憶と共に 私の中から出てってよ 昨夜の雨はまだ止まず とりどりの傘が行き交う中 突然 Darling 言い出した 洗車雨洒涙雨どっち好き いきなり語る七夕伝説 それならそうね洗車雨よ あなたの横で目覚めた朝は 雨音さえも心地よい あれだけ怖いと思った音も 優しい音色に変わるの何故 あなたの声が私を包み 悲しい雨から守ってくれた 冷たい雨は去って行き 優しい雨があたる朝 †160616
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!