水たまりは知っている

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「ねぇ、どぉ? わたしのほうが高く飛んでるでしょ?」 「もう、ずるい。もう一回やろうよ」 「いいわよ」  2人はもう一度飛んだ。 「ほらほら、わたしのほうが高い!」と言いつつ、蘭子は思った。 (このカマトト女、わざと低く飛んでやがる。なにしゅんくんに可愛い女アピールしてんだよ。気持ち悪いんだよ。絶対部屋はピンクだわ。はよ、帰れや) 「もう蘭子はすごいな、こんなに高く飛んで、私にはできないよ」と言いつつ、美幸は思った。 (おいおい、いまどき私は運動できますアピールですか? ふりぃんだよ! しゅんは美少女ほうが好きなんだよ。それにリスバンと靴下をおそろいって、それも緑? なに目指してんだよ!) 「2人、もう一度撮るよ」 「はーい!」  パシャ!  しゅんは水たまりを撮った。  緑単色とピンクの花柄を収めることができたのだった。
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