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「それ何?」
「コレ?アイスって言うんだ。」
「美味しいの?」
「食ってみろ!」
「良いの?」
「遠慮するな。」
恐る恐る舐めてみた。
「どうだ?」
「冷たくて美味しい♪」
感動のあまりに眼を輝せながらアイスを一気に口に入れた。
「ウッ!何コレ…急に…頭が…」
「ハハッ♪アイスをそんなに頬張るからだ。でも!コレが良いんだ♪」
「コレが良い?人間は不思議だね。」
「お前も人間の頃があったんだろ?」
「私にそんな記憶無い!眼が覚めた時にはココに狐のお面として飾られていた。」
「どうして人間の姿になれた?」
「私はずっと一人だった 境内の中から見える外は静かで淋しく誰も来ない景色だった。そんな時に貴方が来てくれた。」
「それで?」
「貴方と話したかったの!それで神様に御祈りしたら夏だけと約束で人間になれた。」
「心配するな毎年来るから!」
「本当?」
「またアイス持って来るから♪」
「うん♪」
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