第1章 つきまとうもの

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最寄り駅まで車で迎えに行った。赤の ランエボではなく白のアウトランダーで 現れた美奈子を祥子は訝しげに見た。 「車、変えたの?」 「今日は耀達の代理で来てるから。 これは彼の車。二十分ぐらいかかるから、 静かにしてて。オートマ車は慣れてない から。死にたくないでしょ?」 「そんな…。」 「死にたいならいくらでも危険な走行 してあげるわよ。わたしは脱出できる から。」 「…。」 祥子が絶句したところで美奈子はアクセルを
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