4人が本棚に入れています
本棚に追加
踏んだ。
わたしが自分の車で来ると思っていた
なんて、どこまでオメデタイんだろう。
わたしが耀達と祥子を祝福していると
でも考えてるんだろうか。
ナビのついていない車を美奈子は迷うこと
なく祥子の新居へ走らせた。
集落の端にある一軒家の前で車は止まった。
「ここよ。下りて。」
美奈子はガラスの引き戸を開けて祥子を
招じ入れた。開け放った窓から気持ちの
いい風が流れてきた。白いカーテンが
最初のコメントを投稿しよう!