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花音
「狗郎?僕ね…友達ができたんだよ」
狗郎
「ああ…」
花音
「僕…その友達殺しちゃった」
そう言うと花音は俺の胸で声をあげ泣き出した。
こんな花音を見るのは初めてだ。
狗郎
「花音…大丈夫だ」
花音
「何が大丈夫なの?君は愛情以外まで完全に壊れちゃったのかい?」
なに?までってのはどうゆう事だ?
花音
「ごめんよ…君にはそんな自覚はなかったね」
いったい花音は何を言っている?
いや…今はそんな事どうでもいいか。
狗郎
「すまない…花音、とりあえず俺の家に…」
花音
「行きたくない…今日は…狗郎と2人でいたい」
そう言うと花音は俺に唇を重ねてきた。
花音からは甘い香りと血の匂いがした。
束縛の女と花子さん 終
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