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咲姫
「このマセガキ」
狗郎
「狗郎だよ。柊 狗郎」
咲姫
「…切野 咲姫だ」
先に名乗ったのには感心したが、この時の狗郎の表情は今でも忘れないね。
目をまん丸くして驚いてたんだ。
まさか口裂け女に名前があるとは思わなかったらしい。
今じゃもうあんな表情は見られないから、あの頃の狗郎を知る私は寂しくも思う。
その後、私は自販機で2本ジュースを買い公園で狗郎とベンチに座り話しをした。
狗郎
「マスク取っても綺麗なんだね」
咲姫
「…安易に女にむかってそんな事いうもんじゃない」
狗郎
「咲姫から聞いてきたんじゃん」
確認のために言っておくが私はショタコンでもペドフィリアでもないからな?
だが狗郎から改め綺麗と言われドキッとしてしまったのだよ。
咲姫
「そ、そろそろ帰らなくて大丈夫か?親も心配するだろ?」
狗郎
「…死んだ…2人とも」
しまったと思った。
まさかそんな返答があるとは思いもしなかったからな。
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