しがない探偵だ

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その日、私は昼間から豪華な夕飯を作ろうと準備をしていた。 食材をオーブンで何時間も焼いたり、鍋に火をかけ煮込んだり…あの時はキッチンで汗だくになったよ。 そんな事をしていたら電話が鳴ったんだ。 相手は狗郎の担任。 何事かと思ったら私が料理をしている間に自爆テロがあったため、急遽生徒を下校させるという話しだった。 私がテレビをつけるとテロのニュースがやっていた。 私達が住んでいる場所からは距離はあるが、そう離れている訳でもなかった。 担任にすぐにむかえに行くと伝え電話を切った。 こんな状況なら車が混雑しているはずと思い私は学校まで自慢の脚力で疾走した。 案の定、道は大渋滞。 学校に到着し教室へとむかった。 だが…そこに狗郎はいなかった。 私は担任に詰め寄ったが気がついたら、いなくなっていたと言い訳をするだけだった。 気配を探るが近くにはいない。 私は考えた…いや、考えるまでもなく私は答えをだし再び走った。
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