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咲姫
「次この子をそれ呼ばわりしたら殺す。だいたいそう思うなら近付くんじゃないよ!」
雪乃
「それはごめんなさいね。ついつい興味を惹かれちゃってね。狗郎君だったわね?私は氷領 雪乃よ。ちなみに雪女だから」
咲姫
「雪女ってのは初めて見たが、随分と人間臭いんだな」
雪乃
「人の世で生きているんだから仕方がないでしょ?そうゆうあなたもじゃない?口裂け女」
もう本当にヤバいと思ったね。
雪女ってのがこんなに強力な気配を持ってるなんて聞いたことがなかったからな。
まあ自称雪女の雪乃の本当の正体を知った今となっては納得なんだがな。
どうするかと考えていたら狗郎が口をひらいたんだ。
いやはや…本当にヤバいのは雪乃じゃなくて狗郎の方だったよ。
狗郎
「死なすぞ」
ぎょっとしたよ。
寒気なんてもんじゃない。
お前は口から死でも撒き散らしてるのかって思ったよ。
雪乃も狗郎の言葉に警戒心を剥き出しにして、かまえていたからな。
今もたまにこの頃の話しをしたりするが、雪乃は本当に死ぬかと思ったと言っている。
だいたい普通の小学生の台詞ではないしな。
狗郎
「切野 咲姫って名前があるんだ。ちゃんと名前で呼べ」
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