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襲撃者(男)
「フッ…心配するな。あの色情霊は間違いなく死んだ人間の霊だ。確かに生き霊を徐霊しようとしたり、ダメージを与えると肉体にそれ相応の影響はでるが今回の件ではそれはない。」
なんだ…そんな表情もできるんだ。
ちゃんと笑うんだ。
絵波
「わかりました!変なこと聞いてすみませんでした。」
襲撃者(男)
「いや、別にかまわん。……オッサン、話しがあるってのはこの事か」
絵波
「?」
襲撃者(男)
「すまない。こっちの話しだ。それじゃそろそろ」
男は再び席を立つ。
絵波
「待って探偵さん!」
襲撃者(男)
「………探偵ではない」
絵波
「え?」
襲撃者(男)
「探偵ではない」
絵波
「でも連絡先と一緒に探偵事務所って…」
襲撃者(男)
「探偵事務所って社名の探偵事務所があると思うか?」
そ、それはたしかに。
襲撃者(男)
「そもそも幸村さんのマンションのポストに入れた紙を作ったのはあーちゃんだ」
絵波
「あーちゃん?ローブみたいなの着た女の子のことですか?」
襲撃者(男)
「ああ。すまないがそろそろ時間だ。それでは」
絵波
「あ、待って!最後に名前教えてくれませんか?」
襲撃者(男)
「…柊だ。柊狗郎」
絵波
「柊…狗郎」
狗郎
「ああ、柊狗郎だ。探偵ではない」
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