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明津
「なんだか…狗郎が倒した方は重傷って感じだが、春樹君が倒した方は重体って感じがするんだが?」
狗郎
「流石だなオッサン。霊にも生命力のようなものが存在する。春樹はこいつのそれをほぼ削ってしまったから自己で回復するのはまず無理だろう」
春樹君を見ると、ものすごく気まずそうな表情を浮かべていた。死霊相手といえど、霊力をもつ者にしてみたら生きた人間を相手にしているのとさほど違いはない。だからこそ春樹君は自分が殺してしまうかもしれない死霊に罪悪感を覚えているのだろう。
春樹
「こいつ…まだ生きてるのか?俺、結構覚悟決めてぶん殴ったんだけど!?」
春樹君は思ったより大丈夫だった。それどころか、死霊を殺すつもりで殴ったと認めたのだ。
春樹
「マジかあ…六花ちゃんとかバーバラちゃんみたいな子を助けれるようになれたらって思ったんだけどなあ。まさか仕止めそこねてたとは」
狗郎
「その気概は認めるが、無理するんじゃねえ」
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