汚れだってちゃんと仕事するんです

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私は牧原がかなり気の毒になった。いくら春樹君が狗郎の親友だからといって牧原の汚職話しをしなくてもいいのではないかと。 牧原 「柊さん…いくらその人が親友だからって、あの話しするなんて酷くないですか!?」 狗郎 「まてまて、俺は誰にも言ってないぞ?一華も影狼も他言はしてないだろうし…春樹、その話し誰から聞いた?」 春樹 「え?誰って綾乃だけど?」 私は狗郎を疑った事に反省した。それにしても春樹君は自分の彼女から牧原の話しを聞いたと言ったが、そうなると益々接点がなくなり疑問は膨らむ。 狗郎 「なんで綾乃が牧原の事知ってるんだ?」 春樹 「そんなの決まってるだろ?藍ちゃんが佳乃ちゃんと仲直りしてから愚痴を聞くようになって、さらに藍ちゃんが綾乃に佳乃ちゃんとの事をノロケて、そして綾乃は今日こんな話しを聞いたって俺に話す訳だ。わかったか?」 私達は一斉に神楽坂君を見た。春樹君まで話しが伝わる原因になったのは、まさかの神楽坂君だったのだ。
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