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牧原
「酷いじゃないですか神楽坂さん!?」
佳乃
「五月蝿いわね!?誰も乗りたがらなくて結局私があの車運転して署まで帰ったんだからね!?」
牧原
「…う」
佳乃
「誰にも話しちゃいけないって我慢したけど…妹にくらい愚痴ったって良いでしょ!?」
牧原
「す、すみませんでした。悪いのは車汚した俺です」
佳乃
「まあ…私も妹とより戻して浮かれてたのもあるから…悪かったわよ」
神楽坂君も牧原もお互いに非を認め話しはついたようだった。だが、私は何かが引っかかる感じがしてモヤモヤした気分になる。その引っかかるものが何なのかを探っていくと、一人の男が目に入った。
その男とは…狗郎だ。
そこで私はある事を思い出した。そもそも牧原がなぜあんな事になったのか…その原因を思い出したのだ。
明津
「狗郎、そもそもあの時、お前が無駄に殺気だって威圧的になったのが原因じゃないか?」
私の言葉で、今度は狗郎に視線が集まった。
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