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杏華を起こさないように呼吸すら最小限にし行動する。
杏華
「ン…ンン…スースー」
狗郎
(…やべえ)
しかし、杏華は行動を阻止するように無遠慮に胸を押し付けてくる。気がつかなかったが、杏華は着痩せするタイプのようで一華に負けず劣らずといったプロポーションで反応しないよう呼吸を整える。
狗郎
(まったく、隠行は得意と言っていたが、こんなとこで実力発揮するなよ…ん?)
呼吸を整える前に、左腕にも違和感を覚えた。違和感とは、圧迫感や痺れではなく、かなり感覚が鈍くなっているのだ。
狗郎
(なんだ?左腕が動かな…いぃいいいい!?)
左側を見ると、そこには桃華もいた。言わずとも桃華も素っ裸だ。
桃華
「んん…兄様ああん」
妙に甘い声をだす桃華に、俺はドギマギする。さらに、身体を密着させてくる桃華の胸に目が釘付けになってしまった。一華のように豊満ではないが綺麗だ…なんて思いもしたが、それどころではない。
桃華の左胸を誰かの手が鷲掴みにし、桃華はその手が放れないようにする為か、自分の手でしっかりと押さえているのだ。
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