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朝食を終えて、俺は涼達より一足遅れて署に到着した。
明津
「おお、やっと来たか狗郎!この間は助かったぞ!」
狗郎
「俺が手をださなくても大丈夫だったろうがな。それよりオッサン…あれ、どうしたんだ?」
気になったのは牧原ともう一人、宍戸 舞の事だ。
舞
「牧原先輩、何かして欲しい事ありますか?」
牧原
「うん、仕事しなよ」
牧原はパソコンに向かっているが、日向と共に入った舞は牧原の例の話しを知っていて、上司にも関わらず小馬鹿にする態度をとっていた。しかし、今の舞は牧原を尊敬しているかのような目をしているのだ。
明津
「あれか。この間の一件で宍戸君が牧原に、惚の字になったみたいでな…ずっとあんな調子だ」
狗郎
「随分活躍したみたいだしな…訓練に付き合った甲斐があった…って、舞が牧原に惚れた?」
少しだけ驚いた。あれほど小馬鹿にしていた舞が惚れるほど牧原の能力が成長したのかと思うと、驚きと同時に嬉しくなる。
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