磔の咎人

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涼 「聞いてたか?なあ、私の話し聞いてたか狗郎!?」 射撃位置に立ちジャガーノートを構える。エマの射撃では気がつかなかったが、エマが撃った弾はしっかりとマトに当たっていた。ただ、マトの状態はひどく破損していて、いったいどこに命中したのかがわからない程だった。 狗郎 (なんて威力だ。仕方ねえ…隣を撃つか) 隣のマトを狙いすまし、ハンマーを起こす。そしてトリガーをしぼりこむとマズルフラッシュが目を眩ました。 エマ 「そんな…馬鹿な」 狗郎 (そうか…桔梗の言った通りだな) ジャガーノートの反動は僅かに手首を跳ね上げただけで放たれた弾丸は狙い通りの場所に飛んでいった。 マトは当然のように粉砕。 狗郎 「セスはこいつを何撃ちの為に作ったんだ?象撃ちにしても威力ありすぎだろ」 マイク 「そんな事より…腕は大丈夫なのか?」 狗郎 「問題ない。マイク、こいつの弾をもっと送るようにセスに伝えておいてくれ。あとホルスターも」 俺はマイクの返事を聞く前に自分の部署に戻る道を歩き始める。 マイク (お前…どうなっちまったんだよ)
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