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明津
「まあ…いくらかは聞かないでおこう。それで狗郎、車いいか?」
狗郎
「ああ、暇があるときに講習会ひらくか」
明津
「ありがたい。助かる」
狗郎
「いいって、このくらい。ところで咲姫は装備の保管はどうする?」
クリスティ
「狗郎が使ってた保管庫があるからそれを使ったらどうかしら?狗郎の家は、家自体が金庫並に厳重みたいだし一つくらいなくても大丈夫でしょ?」
一華
「いえ…地下室にそれっぽい扉がついた部屋と保管庫があるわ…何に使うのか今日までわからなかったけど…」
狗郎
「いや、あれは猟友会に入ろうかと思って……」
クリスティ
「そんなバレバレの嘘なんか通じないでしょ?」
一華
「今さらね…仕方がないわ。とりあえずこれ運ばないといけないんでしょ?早くした方がいいんじゃない?」
狗郎
「そうだな。早く片してカムカムにでも行くか」
あーちゃん
「行く!」
これから更にキツい事件が増えるかもしれない。
最近は奇妙な事件より人ならざる者がおこす事件が増えている傾向にある気がする。
特にあの三人の少女の事が気がかりだ。
このタイミングで現れた影禍乃姫を持つクリスティ…それに今まで出そうともしなかった影織を出した涼。
これは何かの兆しなんだろうか。
一華
「ほら、ボーとしてないで運ぶわよ?」
狗郎
「ああ、そうだな」
考えても仕方がないか。
こっちには頼りになりすぎるくらいの一華達もいるしな。
なるようになるさ。
クリスティ
「残りの装備は数日中に届くはずだから」
まだあるのかと皆の声が木霊した。
悲劇から生まれし影を継ぐ者達 終
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