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一華が東堂との戦いを終えた後、俺達は失踪者を探し始めた。
失踪者はすぐに見付かり、全員俺達が入ってきた扉とは反対に位置する扉の奥の部屋に倒れていた。
俺はオッサンから預かった小型無線機をとりだす。
狗郎
「こちら狗郎、聞こえるか!?」
ザー ザー
狗郎
「こちら狗郎、オッサン聞こえるか!?」
明津
『狗郎!?無事か!?』
狗郎
「あ、ああ。こっちは皆無事だ。失踪者も発見した。気を失ってるがたいした怪我はしてないようだ。応援をよこしてくれ」
オッサンにそう伝えると俺は場所を教えた。
すると直ぐにオッサンを先頭に警官達が地下の部屋へと入ってきた。
その中には神楽坂と加賀保の姿もあったが、牧原はいなかった。
明津
「くろ……」
佳乃
「柊さん!?ご無事ですか!?」
狗郎
「ああ、皆無事だ。…オッサン?」
オッサンは何故かニヤニヤ笑みを浮かべている。
やはり事件が無事に解決できるのは嬉しいようだ。
佳乃
「柊さん、本当しんぱ……」
カレン
「柊さん、お疲れ様です!」
狗郎
「ありがとう、加賀保さん」
カレン
「…終わったんですね」
そう言うと加賀保は胸に手をあて、安堵の表情を浮かべた。
狗郎
「まだ終わったてないだろ?ここに居た悪霊の影響で被害者達はあと2日は気を失ったままだ。俺らで外まで運ばんと」
カレン
「はい!」
大きな声で返事をした加賀保の顔は晴々とした笑顔だった。
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