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そういうことかよ。
佳乃から話しを聞いてたのか…どんだけ仲良いんだ。
藍
「もう一杯どうぞ?」
涼
「ああ…ありがとう」
再び注がれたワインを少し飲む。
横を見ると藍もワインに口をつけていた…半端じゃなく綺麗だ。
藍
「涼はそっちの気もあるのかしらね?」
涼
「馬鹿言うな。あるわけないだろ」
そう否定はしてみたが若干、自分で不安になる。
いや違う、藍がその気になれば魅了を使わなくても女だろうと落とせる程だって事か。
藍
「さっきはごめんなさい。狗郎様を裏切らせるような事をして」
涼
「いや、何もなかったんだからいい」
藍
「ありがとう」
はあ…本当に何もなかったからよかったが…私を試したのか?
藍
「今日は泊まっていくんでしょ?」
泊まって?
確かに車あるしワイン飲んじゃったからな…空き巣紛いの事をしようとしたのにいいんだろうか?
まあ、藍は私の目的をわかっていたみたいだが。
涼
「そうだな…甘えさせてもらう」
藍
「わかったわ」
こころなしか部屋に入った時より元気そうだ。
これなら藍も仕事に戻れそうだ…藍には狗郎をしっかり見ててもらわないとな。
狗郎…ちゃんと目を覚ますよな?
大丈夫だよな?
藍
「ベッド…一つしかないからね?フフフ」
何故、私の黄昏を邪魔する?
てかベッド一つって…私…喰われないよな?
藍
「安心して…別にとって喰ったりしないから。フフフ」
………スコブル不安だ…微塵も安心できん!?
地中を這い駆ける巨躯 終
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