とあるマンガの最終回

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『谷向井さん、大変迷惑を掛けてごめんなさい、僕を捜さないで下さい、僕はこの世界から消えます、真のKTDの世界に行きます、さようなら』 「あー、何処行ったんだよ出口センセイのヤツ、昼飯にしちゃ遅過ぎやしないか」 そう言葉にして、オレは持ってきたノート、鉛筆、カドケシ、原稿用紙、Gペン、インク、面相筆、定規各種、スクリーントーン色々、とカッターをテーブルの上に陳列させた。 よし、後はこの部屋にあったティッシュが少し安物で嫌いがあるが。 「まあ、後で買ってくるか」 安物ティッシュはすぐ毛羽立つのでオレはいつも高級品を使っている、そんな忘れ物チェックをしていると、携帯が震えメールの着信を知らせてくれた。 「おっ、出口センセイだ、ん、こ、これはっ!?」 オレは、そのメッセージ読んで驚愕した。 「はぁ、本当に消えたい」 作家以外に僕に出来る事を考えると、空っぽの自分に気づき、益々落ち込んできた。 そんな時、スマホにメールが着た、谷向井さんだった、藁にもすがる気持ちで、僕は彼からの返信を読んだ。 『待ってました、メチャ嬉しいです』 な、な、な、何だと~! そのメールは、たった一言だったが悪意に満ちた内容だった。 確かに、自殺をほのめかした、さっきのメールの内容通りにする事は無いと言えるが、それを茶化すにも程がある、僕はバカにされたのだ。 「お、おのれ、谷向井~」 僕は走った、あまりの怒りによって頭に登った血液で顔面は真っ赤。 茹でダコが汗水撒き散らして走っていく、その異様な姿にすれ違う人々が道を譲る、必ず谷向井の野郎に一発お見舞いしてやる!
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