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「やっと晴れたかぁ。う~ん!」
B子は大きな独り言と共に、空を仰いだ。
頭上に広がるは梅雨明けの空と……何か黒い物体。
それはB子に向かってぐんぐんと加速し――
「どいてどいてー!!」
「まさか空から女の子が降ってくるなんてね~。アニメみたい」
「ラブストーリーは突然に、だよ」
結局、田んぼに豪快なダイブを決めた二人。同じ釜の飯ならぬ同じ田んぼの泥を食った二人は、あっという間に打ち解けていた。
「私たち今日から友達ね! イエーイ!」
青空の下、二人の手がパチンと重なった。
「……我ながら大変な妹を持ったな」
A子の兄は紫陽花の陰から一部始終を見ていた。
「友達作るのにヘリ出すとかどんな頭してんだよ」
妹への不満を募らせる兄だが、そんな彼が見張りを引き受けた理由。それは……
「パンツ見えたっ!」
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