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「きゃ!」
「おい!」
と言う声と同時に、ガッシリ腕を掴まれ強く引き寄せられた。段があることを忘れて、踏み外し、後ろに倒れそうになったのだ。
バサッ!!
「え…」
「あっ…」
『何!?どうなってるの!?』
ガッチリ抱きしめられていた。
フワッと優しい香りがした。
多分時間にして2秒ぐらいだと思うんだけど、私には30秒ぐらいに感じた。
「大丈夫?」
体を離して、低く優しい声で心配してくれている。
言葉が出ない。
ドキドキした。
一瞬にして、顔が赤いはず。
私の【一目ぼれ】。
まだ言葉が出ない。
「ごめん。腕痛かった?」
低い、申し訳なさそうな声。
この声を聞くとドキドキする。
「えっ!?あっ!」
腕を見ると少しだけ赤くなっていた。
「だ、だ、大丈夫です!あの!!!体操服が一枚多すぎて返しにきました!」
「はい。これですね。」
優しい顔で対応してくれる。
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