ウッカリ調教されちゃった暁には……

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[中略] (言い合いの末、ペトルーキオに 強引に押し切られるカタチで 破天荒に結婚式まで終えてしまう。 そのまま嫌がるカタリーナを ペトルーキオの別荘へ連れ込み、 ここにじゃじゃ馬ならしの苦行が始まる) じゃじゃ馬ならし……ってなに? そういえばこのお話の 題名でもあったけれど。 「気分はどうだケイト。なんだ、 ばかに弱っているではないか」 (ベッドサイドに両手を後ろで 縛りつけられているカタリーナ) え、し、縛られる?なに? 混乱して戸惑っていると、 小太郎くんが耳元で 「いいからしゃがめ」と ささやくので、 言われた通りにしました。…… 「どうかお願い…… 何か食べるものを下さい」 「何度言ったら分かるのだ、 食事など……」 「ええ、寝たり食べたり しようものなら、 命まで落としかねないと おっしゃるのでしょう? でもこのままじゃもう私、 飢え死にしてしまいます。…… あなた、あなたは、 私を苛めれば苛めるほど 意地悪が刺激されるのでしょう…… (さめざめと泣く)」
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