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その頃から仲良しだった私たち三人は
当たり前のように組になり
イソップ童話をもじった
お話を作りました。
完成したそれは
謝恩会の演目に選ばれることもなく
かといって怒られることもなく、
無難に事なきを得たのだけれど。
嵐は、小太郎くんの持ち込んだ
シェイクスピアの一作から
始まったのです。
座席順でたまたま小太郎と
組になった私は、
みんなの前で小太郎くんと
お話を朗読して、
簡単な演技を
することになったのですが。……
その脚本の最初のページをめくりますと、
冒頭には丁寧に、
[シェイクスピア原作
じゃじゃ馬ならしを
元にしているが、
本作は主軸の二人にのみ
焦点をあてている]
との添え書きがついていて、
次ページはあらすじになっていました。
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