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私はスマホを見つめている。
画面に表示されているのは、LINEトークルーム。
私の親友だ。
彼女とは中学で仲良くなった。
同じクラスになって、意気投合。
学生の頃は一緒に色んなことをしたっけな。
彼女は今、地方で働いてるので、何かあってもすぐに会えるわけではない。
けど、何かあればすぐに連絡するほど仲が良い。
いつもならすぐに相談できるのに…
私は自分の家で一人ベッドに腰掛けて、悩んでいる。
夜の静寂の中。
この時間に落ち込むのは、疲れているからだろうか?
普段私が生活の中でやってしまっている事、誰にも言えない秘密を誰かに聞いて欲しい。
誰に?
となれば、いつもなら真っ先に親友に話してるだろう。
でも、今回ばかりはとても話しにくかった。
話したから嫌われるという心配は特にないんだけどね。
やっぱり悪い事をしてるという後ろめたさ。
私は、嫌なことがあれば、人に話したり相談することが多い。
感情的になることが多く、話せばあっさり落ち着くことも多々あるからだ。
彼女もそんな私の性格を分かっていて、いつも話を聞いてくれてるんだと思う。
ほんとにありがたい存在で、感謝しきれない。
彼の浮気アプリ事件も返討ち後にすぐ報告していた。
自分のことのように怒り出して、「すぐ行く!」と言い出した時は、思わず泣いてしまったっけ。
そんな親友にさえ言えない話があるなんて、昔は想像もしなかった。
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