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第三章 洗濯物
今日は休日なので、彼は家にいた。
日差しが強く、今日は洗濯物がよく乾きそうだったので、昼近くに洗濯機を回して、ちょうど今干しているところだ。
彼は午前中ずっと寝てて、今更起きてきた。
洗濯物をベランダに干すにはベッドの横で作業しなくてはいけないので、その物音で起きてしまったらしい。
起きてすぐに家事を手伝うなんて甲斐性はない。
キッチンに向かい、顔を洗うと私が用意しておいた食事を食べ始めた。
「今日暑そうだね。どこか出かける?」
「どっちでもいいけど、洗濯物終わったらね」
「あ、そのシャツは細いハンガー使って。寝間着は太いやつね。」
「・・・」
自分でやればいいのに。
なぜ男は、自分がやりもしない事に細かく要求をできるのだろう。
言われたハンガーにシャツをかけシワを伸ばした。
このアパートのベランダは、隣のお家の荒れに荒れた木が侵入している。
ベランダの奥1/4ほど葉っぱが侵入してるのだが、管理人に伝えるのが心苦しい。
ふと、外に出て木を眺めた。
葉っぱは青々として厚みもあり、立派なものだ。
柑橘系の木だったと思う。
よく見れば、葉っぱに毛虫が付いている。
最悪だった。
やっぱり管理人さんに伝えよう。
洗濯物を外に干していく。
今日はいい天気だからシーツも洗いたいな。
手前にスペースを空けとかなきゃ。
衣類を奥に干して、物干し竿の手前部分は空けた。
さて、シーツと…私の衣類はオシャレ着用洗剤だからあと2回洗濯機を回さなきゃ。
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