変革

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サエキ「至恩、何事もなかった?」 古里至恩(コリ・シオン)が小学生の弟 名字が違うのはじい様が親のことを忘れないようにってことで変えなかった 俺はじい様の跡継ぎだからじい様の名字だ シオン「大丈夫!今日は兄ちゃん部活?」 サエキ「うん、久遠は部活だよ」 思考と口調が違うのは仕様だ、丁寧に喋らないと至恩の教育に悪いからな 一先ず着替えて家にある道場に向かう 至恩も一緒にとりあえず柔軟から始めて、型練習をした じい様には体術から武器の扱いまできちんと教わっているから、俺が至恩に教えてる 本格的に技の練習に入ろうとしたとき、それは起こった 初めは微かな振動、それが次第に大きくなり、立っていられない程の地響きがしたと思ったら、ピタリと止まった そして 『パンパカパーン!!世界の変革が終了しました!』 変な声が世界に響いた サエキ「世界の変革ですか………ん?これは」 佐伯は腕に着けた覚えのないリングがあるのに気がついた それは至恩の腕にもある 『日常がつまらない、退屈だと思っていた人々よ、喜べ!世界は刺激に満ち溢れたRPGへと変換された!』 また声が響いた サエキ「RPGですか……ウィンドウ……違う、ならメニュー」 佐伯がメニューと言った瞬間、腕輪から透明な板が現れた
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