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~メイド長Side~
魔王様がようやく決まり、宰相様も肩の荷が降りたようです。
ただ、魔王様がかの有名な天使ルシフェルが堕天した方だと言うのには驚きましたが…
更に神様が地上界に降臨した事にももっと驚きましたね。
話す内容もだけれどもあの軽い調子にも驚愕したものです。
そんな事よりもまずは乳母を任せようとしているメイドの元に向かいましょう。
今の時間は休憩中のはずですからね。
働きづめで倒れそうなあの子にちょうど良い仕事です。
途中、すれ違ったメイドに魔王様の事等を軽く説明して部屋の準備を任せましたし、私の今の仕事はあの子に乳母の仕事を承諾させ、休ませる事です。
そうこうしている内に休憩室の前に到着しました。一応、扉を開ける前にいるかどうかの確認をしておきましょう。
「セレン、いますか?」
「…はい、少々お待ちください」
部屋の中にいるようなので直接交渉しましょうか。
「どうしましたか?」
部屋に入って来た私を見て驚いた顔をしていますね。まぁ、普段は部屋の外に出てくるのを私が待っているか、扉越しに用件を伝えていましたものね。
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