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「あなたに頼みたい事があります」
「はい」
「つい先程の事なのですが、魔王様がお決まりになりました」
「…おめでとうございます」
「ですが、魔王様のお身体は赤ん坊なのです」
「え?」
「そこであなたに乳母を頼みたいのです」
「えぇ!?」
「勿論、正式な乳母は後日審査しますが、今城の中で乳母を出来るのはあなたしかいないのです」
「……えっと…慎んで乳母の任、拝命致します…で良かったんでしたっけ?」
「ええ、合っていますよ。それでは魔王様の下に案内しますから、息子さんも連れて着いて来てください」
「は、はい」
こうして私は無事セレンに乳母を引き受けさせる事に成功し、セレンとその息子のセシルを連れて魔王様と宰相様の待つ謁見の間に向かいました。
~メイド長Sideend~
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