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「それと魔王様の御髪なのですが、白髪ではなく銀髪になっております」
【…ふむ、こうか?】
我は少しばかし落ち込みながらも言われた通りの色に変えていく。
「髪の色も羽根の色も今の魔王様と同じになりましたわ。では、魔王様、失礼ですが羽根をしまっていただいてもよろしいですか?体が冷えてしまっては困りますので」
【分かった】
メイド長に促されるように羽根をしまうと、パパッと布で元の様に包まれる。
「後は魔王というイメージに合った衣装ですわね…」
【それは我は少しばかり苦手な分野なのでそちらに考えてもらいたいのだが…】
衣装はいつも同じ衣装だったからな。用意していた予備の衣装も同じものしか用意していなかったしな。
神にすらもう少しお洒落をしたら?等と言われた事さえある位だ。
「では、こちらのカタログから魔王様のお好みを見つけては如何でしょうか?」
宰相の出してきたカタログには『魔王衣装100選』という文字が書いてある。
【このカタログは一体…?】
「ああ、何でも『こすぷれ』というのが異世界人からもたらされまして、他の種類の衣装のカタログもあるようですよ?これは魔王と入っていたのでつい買ってしまったものです」
宰相はそう少し恥ずかしそうにしながらも教えてくれる。
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