吾が輩は魔王である

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「いやぁ~、地上でさぁまともな魔王様が欲しいってスッゴク願われてんだよね」 「只今仕事中です」 「そんでさぁ~、魔王城に君しか座れない椅子設置しといたの思い出してさ、ちょっくら魔王業やって来てよ」 「何故そんなモノを魔王城に…」 「え?仕事仕事五月蝿い君への嫌がらせ?」 「……お断りします」 「残念☆君の拒否権はないんだ。 という訳でいってらっしゃ~い」 満面の笑みを浮かべ手を振る神を、今ほど殴りたいと思った日はない、と思いながら遠ざかる神の顔を睨みながら、神に堕とされ天界から落ちて行った。 地上への落下中、神による仕業で意識を失い、目が覚めたら見知らぬ場所にいた。
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