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改変
「ふう...ぶふう...嫌ぁ...」
真由は膨れ上がった体に絶望を感じていた
「?どうしたんだ真由」
父は不思議そうに真由を見る
「どうしたって...私の体が...」
「?いつもと変わらないじゃないか」
「!?」
耳を疑う言葉が放たれる
「なっ何言ってるの!?ぶふっ...さっきまで私...痩せて...あれ...?」
真由は自身の痩せた姿を思い浮かべようとした
(あれ...なんか上手く思い出せない...)
まるで靄がかかったように痩せていた姿の記憶が不鮮明になりだしていた
(私...痩せてた...うん...痩せてた...)
真由は自身のせり出した腹を擦りながら考えを巡らせていた
(私のお腹...こんなに出てなかった...はず...もうちょっとへこんでた...ような?)
真由は自身の記憶に自信が無くなり始めていた
(おかしい...おかしい...私がこんな...デブなわけ...)
真由は必死にデブの自分を否定しようとした
(私は...痩せてたのよ...そうに決まってる...きっと...多分...)
真由は自身の体を観察し、痩せていた自分を思い出そうとした
パンパンに膨らんだ手、振り袖のようにタプタプ揺れ動く二の腕
(こんな太い腕...太い?...細い腕って...?)
ドラム缶の様な極太の足
(足だってこんなに太いし...太いよね...でも言うほど...太くない...?)
真由の思惑とは裏腹に観察を進めていくほど混乱は大きくなっていった
(お腹も...まだ朝ごはん食べてないし...そんなに...出てない...よね...?)
真由は腹肉を揺らしながら体を肯定し始める
(確かに...私...デブ?...かもしれないけど...おっぱいも大きいし...グラマーっていうか...)
真由は自身の爆乳をタプタプ揺らす
(そもそも...痩せてるより絶対デブのほうが...魅力的っていうか...セクシーっていうか...大体痩せてる娘のどこがいいのよ...あんな骨と皮だけの鶏ガラのどこが...)
真由の認識が変わっていく
(ホントデブって最高よね...どこ触っても柔らかくて気持ちいいし、好きなもの好きなだけ食べられるし...もっと太りたいくらいだわ...ホント痩せてなくて良かった)
「真由?」
「パパぁ...お腹空いたぁ...」
ぐぎゅるるるるるる~~~~~!!!!
巨大な腹の虫が鳴り響いた
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