(7)元カノと遭遇

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「どうした?」 捺さんが目を見開き、 私に問いかける。 「別に・・・」 捺さんは私の視線を辿るように顔を横に向けた。 「ケーキか…食べたいんなら食べればいい」 「いいの?」 「食べたいんだろ?すいません・・・」 捺さんがボーイを呼んでくれた。 「シフォンケーキ一つくれ」 「種類は?」 「種類?何がある?」 「ココア、 紅茶、 プレーン、 抹茶の4種類です」 「どれにするんだ?留奈」 「ココアで」 「じゃココアを頼む」 ボーイは厨房へと戻って行く。 「女はケーキとか甘い物がスキだな・・・」 その声は少々呆れ気味。 「すいません」 「別に謝るな…俺だって嫌いじゃない。 だから、 俺にも一口食わせろっ」 「はい」 捺さんは甘いモノが苦手ではないのか。 そう言えば、 私は彼のコトを何一つ知らない。 生年月日、 血液型、 好きな食べ物とか・・・
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