203人が本棚に入れています
本棚に追加
あれは俺が留奈に似合うと思って購入した服だった。
俺の見立て通り、
彼女に良く似合っていた。
薄いけど、
メイクもちゃんとしている。
9歳年上の俺と釣り合うように彼女なりに気を遣っているようだ。
でも、
シフォンケーキを美味そうに頬張る留奈を見ていると中身は女子高生のまま。
「捺?」
「恵?」
俺は前の前の前の彼女・恵に鉢合わせした。
「捺、
こんな所で何してるの?」
「ん、
あ・・・いや」
俺は言葉にならない言葉を発し、
横に居る留奈をチラリと見た。
「!!?」
留奈がいきなり俺の腕に腕を絡めて来た。
最初のコメントを投稿しよう!