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腕を絡ませるだけではなく、
カラダまで寄せて来た。
「彼女?にしては何だか若くない?」
恵には留奈が15歳だって分かるのか?
20代と10代の肌質ってそんなに違うのか?
それよりも無意識に腕に寄せられた留奈の柔らかい胸が気になる。
「彼女じゃない。
俺の婚約者だ」
「捺、
結婚すんの?」
恵は頓狂な声を出す。
「まあな」
「婚約者の藤ヶ谷留奈です」
留奈は恵を睨み付けて自己紹介。
その挑発的な態度に刺激され、
恵も留奈を睨み付ける。
互いの間に火花が散っていた。
二人の間に入る俺は内心、
非常に焦る。
「ふうん。
藤ヶ谷って・・・あの『ブラックベリー』の…政略結婚か・・・」
「違います。
私達は恋愛結婚です!!」
留奈は強く言い返した。
恋愛結婚って?
留奈の口から出た言葉に俺は驚いた。
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