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恵はそれ以上何も言わず立ち去ってしまった。
恵は留奈に負けたと言うコトか?
留奈は恵の姿見えなくなった途端、
急に腕を離し、
ホッとした表情で胸を撫で下ろした。
留奈の胸が当たっていた腕には熱が帯びていた。
カラダだってどうにかなりそうだった。
「それよりも俺とお前…いつ恋愛した?」
「え、
あ・・・政略結婚って聞えが悪いから・・・」
「いきなり、
腕掴んで…胸を押し当てて来るから…この場でその気になりそうだった・・・」
もう既にその気になってるけど。
ハッキリ言えば、
ドン引きされそうで言えなかった。
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