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「困った時はいつでもこの私に相談してくれ」
「はい・・・」
今日から私のお義父さんとなる桐生会長の目線が妙な熱を持っていた。
私は愛想笑いでその場を乗り切った。
捺さんと烈君は完全にお義父さんの血を引いている・・・
桐生家は女性に節操のない家系かもしれない。
ディナーを終えて、
私と捺さんはホテルのキングスイートと呼ばれる最高級のスイートルームで初夜を過ごす。
お継母さんの言う通り、
初夜は全部捺さんにお任せすればいい。
と言うけど・・・
私はまだ・・・捺さんを本気でスキなのかどうかも分からない。
キモチも重なってないのに、
いきなりカラダを重ねるのは嫌。
捺さんは先ほどから欠伸ばかりで表情もお疲れのご様子。
「仕事出張続きだと訊きました・・・」
「まぁな」
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