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部屋の中に入るなり、
捺さんは真っ直ぐに奥の寝室に。
「悪い…30分ばかり寝かせてくれ・・・」
「はい・・・」
私は手前の部屋のソファに腰を下ろし、
バックからスマホを取り出して、
アプリゲームを楽しむ。
5分後、
捺さんの様子を見ようとそっと寝室を覗いた。
二人寝ても有り余る大きなダブルベットの布団の上にダイブした形で捺さんは眠っていた。
よっぽどお疲れだったのだろう・・・
私が揺すっても全く起きない。
まるで死体のよう、
寝息で辛うじて生きているコトが分かる。
折角、
お父さんのデザインタキシードがシワになるのを気に掛けたが。
仕方がない。
私は捺さんの眠りを邪魔しないように元の部屋に戻った。
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